Alacritty の概要
Alacritty は、高速で無料のオープンソースのターミナルエミュレータです。文字をグラフィックスチップ(OpenGL)で描画するので、大量の出力があっても速いままです。使いやすい初期設定がそろっており、1 つの TOML 設定ファイルで変更できます。何でも組み込むのではなく、ほかのツールと組み合わせて使う設計で、タブや画面分割には tmux を併用する人が多くいます。Alacritty は Alacritty プロジェクトとそのコントリビュータが開発し、Apache License 2.0 で公開されています。
Alacritty は macOS、Linux、BSD、Windows で動作します。Mac では、GitHub のリリースページからディスクイメージをダウンロードするか、Homebrew でインストールします。開発者はまだベータ版としており、一部の機能が未実装ですが、すでに多くの人が普段使いのターミナルにしています。
主な機能
Alacritty はターミナルを速くシンプルに保ち、それ以外は自由に設定できます。
- GPU による描画:OpenGL で描画するので、スクロールや大量の出力も速く表示します。
- 設定ファイルは 1 つ:フォント、色、キー割り当てなどを alacritty.toml で変更できます。
- Vi モード:Vi のキーで履歴を移動し、テキストを選択できます。
- 検索:ターミナルの出力を前方・後方に検索できます。
- ヒント:画面上の URL を開いたり、パスなどのテキストをキーボードでコピーしたりできます。
- 選択範囲の拡張:選択範囲を単語、行、意味のあるまとまりに広げられます。
- クリックできるリンク:Web アドレスをマウスで開けます。
- 複数のウインドウ:1 つの Alacritty プロセスから複数のウインドウを開けます。
バージョン 0.17.0 の新機能
Alacritty 0.17.0 では、新しいオプションが追加され、いくつかのクラッシュが修正されました。
- WheelUp と WheelDown のマウス割り当てに対応
- 設定ファイルで TOML 1.1 の構文に対応
- マウスカーソルが非表示のときは、ポインタを重ねてもヒントを強調表示しないように
- macOS で一部の入力方式で文字を確定するとクラッシュする問題を修正
- OpenGL コンテキストのリセット時にクラッシュする問題を修正
- 一部のエディタで設定ファイルを保存したときに一瞬エラーが表示される問題を修正
Alacritty のよくある質問
Alacritty は無料ですか?
はい。Alacritty は無料のオープンソースソフトで、Apache License 2.0 で公開されています。
Mac に Alacritty をインストールするには?
GitHub のリリースページから Alacritty のディスクイメージをダウンロードし、Alacritty を「アプリケーション」フォルダへドラッグします。Homebrew(brew install --cask alacritty)でもインストールできます。
Alacritty が速いのはなぜですか?
Alacritty はターミナルを CPU ではなくグラフィックスチップで OpenGL を使って描画するため、大量の出力があっても速いままです。
Alacritty にはタブや画面分割がありますか?
いいえ。Alacritty はそれらをあえてほかのツールに任せています。タブや分割には、tmux などのターミナルマルチプレクサを併用する人が多くいます。
Alacritty の設定ファイルはどこにありますか?
Alacritty は TOML ファイルを読み込みます。通常は ~/.config/alacritty/alacritty.toml です。設定項目はマニュアルページ alacritty(5) と alacritty.org で説明されています。
Alacritty の Vi モードとは何ですか?
Vi モードでは、マウスを使わずに Vi 風のキーでターミナルの履歴を移動したり、検索したり、テキストを選択したりできます。
Alacritty のヒントとは何ですか?
ヒントは、画面上の Web アドレスなどを見つけてラベルを付ける機能です。数回のキー入力でそれを開いたりコピーしたりできます。
Alacritty は完成したソフトですか?
開発者はベータ版と説明しています。一部の機能が未実装で不具合も残っていますが、すでに多くの人が普段使いのターミナルにしています。
Alacritty はほかの OS でも動きますか?
はい。macOS、Linux、BSD、Windows で動作するので、どこでも同じ設定を使えます。
alacritty.FULLMAC.app の Alacritty のダウンロードはどこから提供されていますか?
ダウンロードボタンは、リリースへのリンクがある Alacritty の公式サイト https://alacritty.org/ につながっています。alacritty.FULLMAC.app がアプリを改変したり再パッケージしたりすることはありません。
似ているアプリ
- tmuxtmux は、無料でオープンソースのターミナルマルチプレクサです。1 つのターミナルの中で複数のプログラムを、ウインドウや横に並んだペインに分けて動かし、キーボードで切り替えられます。いちばん便利なのはセッションです。セッションからデタッチしても中身はすべて動き続け、ターミナルを閉じたり SSH 接続が切れたりしても大丈夫です。あとでアタッチし直せば、中断したところから続けられます。tmux は Nicholas Marriott とコントリビュータが開発し、ISC ライセンスで公開されています。開発ツール
VigilVigil は、コーディングエージェントをチームとして動かすための、無料でオープンソースの Mac ネイティブターミナルです。複数のエージェントのウィンドウ間で自分でメッセージをコピーする代わりに、ルートのマネージャーエージェントにタスクを渡すと、マネージャーが自分のワーカーエージェントやサブマネージャーを起動します。詳細はツリーを下へ流れ、結果は要約としてマネージャーへ戻るので、マネージャーのコンテキストは軽く保たれます。ライブのノードツリーでチーム全体を一度に見渡せ、各ノードはエージェント自身のターミナル画面をそのまま保つため、どのノードでも開いて直接操作を引き継げます。開発ツール
SwitchShuttleSwitchShuttle は、よく使うターミナルコマンドをワンクリックやキーボードショートカットで実行できる Mac のメニューバーアプリです。コマンドを階層化したサブメニューに整理し、それぞれにグローバルホットキーと絵文字アイコンを割り当てれば、ターミナルを開いて入力しなくても、どこからでも実行できます。iTerm、Terminal、Warp、Alacritty、Hyper などのターミナルに対応し、各コマンドは現在のウィンドウ、新しいタブ、新しいウィンドウのいずれかで実行できます。開発ツール
tty7tty7 は Rust で書かれた GPU レンダリングのターミナルで、Zed の gpui と Alacritty のターミナルコアをもとに作られています。シェルとペインを持つのはウィンドウではなくバックグラウンドのサーバーなので、アプリを終了してもシェルは tmux なしで動き続けます。再起動後は、レイアウト、画面、対応エージェントの会話が元に戻ります。開発ツール
TabbyTabby(旧称 Terminus)は、SSH、Telnet、シリアル通信のクライアントとしても使える、細かく設定できるターミナルエミュレータです。タブと分割ペインを備えたローカルのターミナル、サーバーの接続マネージャ、ルーターやマイコンなどの機器向けのシリアルターミナルを、1 つのアプリでまかなえます。SSH のパスワードや鍵は暗号化されたボルトに保管でき、SSH 経由でファイルを転送でき、テーマやプラグインで見た目や機能を変えられます。Tabby は Eugene Pankov が開発しており、Mac、Windows、Linux で動作します。開発ツール
kittykitty は、GPU でテキストを描画する高速で高機能なターミナルエミュレータです。スクロールや大量の出力もなめらかに表示されます。タブと分割ウインドウを備え、複数のレイアウトが組み込まれているほか、トゥルーカラー、合字、絵文字に対応し、ターミナルの中に直接画像を表示する独自のグラフィックスプロトコルも持っています。スクリプトやコマンドラインから操作でき、kitten と呼ばれる小さなプログラムで機能を拡張できます。設定を引き継いだ SSH、ファイルの左右比較、Unicode 文字の入力などに使えます。kitty は calibre の開発者でもある Kovid Goyal が作っています。開発ツール
FULLMAC.app はこのアプリをホストしていません。ダウンロードボタンは開発元のページにリンクしています。